コラム

「任意整理」「過払い金」「自己破産」「個人再生」それぞれのメリット・デメリット

コラム

目次

任意整理
過払い金
自己破産
個人再生
弁護士に依頼するメリット
まとめ

任意整理

債務整理の方法は多岐に渡りますが、中でも最も利用されることが多い手続きが「任意整理」です。任意整理は裁判所を介さない私的手続のため、最も手軽な債務整理の方法と言えます。具体的には債権者と個別に交渉を行い、利息や利息や遅延損害金のカットを求め、36~60回(3~5年)くらいの長期分割払いにしてもらうのです。任意整理では借金の原因は問われませんし、複数の借入先がある場合は交渉相手を選べます。また、費用が安価なのもメリットです。

ただしあくまで交渉なので、債権者が同意しなければこの方法は使えません。また、他の債務整理の方法とは異なり借金を大幅に減らすことは難しいので、長期間継続して支払える意思を示せるかどうかがポイントになるでしょう。また、任意整理であっても手続き後5〜10年はブラックリストに情報が掲載され、その間は新規クレジットカードの作成やローンを組むことはできません。給料差し押さえ(強制執行)を止められないというデメリットもあるので注意が必要です。

過払い金

過払い金請求とは、債務者が利息制限法の上限を超えた利息を貸金業者に支払っていた場合に、貸金業者へ支払い過ぎたお金を取り戻すための請求をすることです。

過払い金が発生する理由は、2010年まで多くの消費者金融業者が利息について「グレーゾーン金利」と言われる高い利率を定めていたことが原因です。
2010年の法改正によりグレーゾーン金利が事実上撤廃されたため、現在残っている過払い金は、すでに時効が完成、もしくは時効の完成が間近に迫っているものが多いので、早急な対応が必要となります。

弁護士法人イマジン今枝仁法律事務所は、過払い金請求について着手金無料で対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

自己破産

「自己破産」は借金をゼロにできる点が最も大きなメリットです。給料差し押さえなどの強制執行を止めることもできます。自己破産をすると、全て身ぐるみ剥がされるようなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。当面の生活に最低限必要な家具・家電、数十万円程度の現金は手元に残せる可能性が高いです。自己破産は借金の額に関わらず、「支払い不能」の状態と認められれば行える法的手続(具体的には同時廃止または少額管財)ですが、裁判所に申し立てて免責許可を得る必要があります。

大きなメリットがある一方で、借金の原因によっては行えない場合もあります。借金の原因がギャンブルなどの免責不許可事由に該当する場合は、免責許可が下りないことがあるのです。場合によっては裁判官が裁量で免責を認めてくれる可能性もありますが、適切な準備や手続きによる正しい主張が求められるでしょう。法律知識なしで手続きをすることはかなり難しいと言えます。また、手続き後5〜10年はブラックリストに情報が掲載され、また官報では公告されます。あわせて、職業によっては手続きが終わるまで制限を受ける場合があるので注意が必要です。

個人再生

「個人再生」は持ち家を手元に残しながら、借金を減額できる点が最も大きなメリットです。借金を減額できる割合は約5分の1で、3〜5年の長期分割払いで返済することになるでしょう。給料差し押さえなどの強制執行を止めることもできます。手続きとしては自己破産と同じく法的手続のため、裁判所に申し立てる必要があります。個人再生は借金を大きく減らせるというメリットがありながら、自己破産とは異なり借金の原因は問われづらく、また職業制限も受けません。

デメリットとしては、連帯保証人に迷惑がかかる可能性があることが大きいです。個人再生は借金の元本を減らせてしまうため、連帯保証人がいる場合は債権者が不足分を請求できてしまいます。任意再生に変更する、弁護士に相談するなどして対応を検討した方が良いでしょう。また、自己破産と同様に手続き後5〜10年はブラックリストに情報が掲載され、また官報では公告されます。あわせて、特に個人再生は書類作成・資料収集が難しいと言われており、慎重に手続きを進める必要があるでしょう。

弁護士に依頼するメリット

どのような債務整理の方法であっても、弁護士に依頼することで取り立てがストップするというメリットがあります。まずは落ち着いて返済計画を立てるという意味でも、弁護士への依頼がおすすめです。特定調停のように債務者本人が法的手続を進める方法もありますが、返済計画を守れなかった場合に直ちに強制執行を受ける恐れもあります。債務整理の方法は多岐に渡りますが、どのような方法を選ぶのかも含め、今後の生活を立て直すためにも実績豊富な弁護士に相談しましょう。

弁護士法人イマジン今枝仁法律事務所は、破産管財事件を多数経験した弁護士が所属しており、自己破産の手続きに精通しています。自己破産も含め、状況に合わせて最適な債務整理の方法を提案して迅速な対応が可能です。初回相談無料で、問題解決まで生活再建のサポートを丁寧に行ってまいりますので、安心しておまかせいただけます。

まとめ

借金を整理しようと思ったら、適切な債務整理の方法を選んで迅速かつ適切に対応する必要があります。どのようなメリット・デメリットがあるか理解したうえで、最善の方法を選びましょう。債務整理は弁護士に依頼した方がスムーズに進む場合が多いので、生活再建のためにも弁護士への依頼をおすすめします。

弁護士法人イマジン今枝仁法律事務所は、破産を含めた債務整理の解決実績が豊富です。経験・知識ともに豊富ですので安心してご相談ください。男女複数の弁護士の知識・ノウハウを用いた多角的な視点で、納得の行く解決までサポートいたします。また、夜間・土日も電話転送で迅速な対応が可能です。「縮景園前」下車すぐの立地で初回相談は無料ですので、いつでもご連絡ください。